保護と平等は盾の両面 4
一方、同じ勤続年数で比較すると、賃金は年齢ほど男女差は大きくありません。
もっとも、女子労働者には長期勤続者は少ないのです。
たとえば40~49歳層の生産労働者のうち、10年以上の勤続者は男子では60%であるのに、女子では23%にすぎません。
また日本とEC諸国と比較してみると、若年層では格差が小さいですが、30歳以上になると日本の男女間賃金格差は群をぬいて大きくなっています。
第3の理由は、男女間の学歴の差です。
日本の賃金は学歴格差が小さいとはいえ、やはり高学歴者は低学歴者より高い賃金を得ています。
ところが女性の場合、とりわけ中高年者においては、男子より学歴構成が低いのです。
第4には、労働時間の差です。
女子は男子よりもパートタイマーが多いことや、残業が少ないことから、男子より平均労働時間が少ないです。
第5には、賃金の中にふくまれる生活手当が世帯主の男子を対象としていることなどが考えられます。